人は何の為に生まれ何の為に生きるのだろう……僕とあなたの生きる道。   幸せの秘密を知りたい人は「青い鳥」を、悟りの平安を知りたい人は「黄金の果実」を探してみて下さい。「映画」はネタバレ有、ご注意を。

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グッバイ、レーニン!(2003年)
母が心臓発作で昏睡状態に陥っている間に、ベルリンの壁は崩壊した。息子アレックスは、愛国主義者の母に二度とショックを与えないよう、崩壊以前の東ドイツを強引に演出するのだが。

「親孝行したいときには親はなし」などとはよく言ったものだ。
「泣ける話」などを見るにつけ「ああ、親孝行しとかなきゃなぁ」と思うのだが、分かっちゃいても気恥ずかしいというか、親孝行というものはなかなか難しい。
「母親のために」と想うゆえに、嘘のニュース番組を作ってまでドイツ統合の事実をなんとか隠そうとするアレックスの行動には、少々行き過ぎた感もあるが、親孝行の出来ない私にとってはなんとも羨ましく思えてくる。

ところで、どこの国の宗教でも道徳でも、口を揃えて「嘘をついてはいけない」と言われるが、一体どこまでの嘘なら許されるのか。
「相手を傷つけないための嘘」というものは本当に存在するのだろうか?
アレックスの嘘を見ていて、ナチスにより強制収容所へと連行されてしまった父が幼い息子に悲惨な現実を悟らせぬよう「これはゲームなんだよ」と笑顔で悲しい嘘をつく『ライフ・イズ・ビューティフル(1997年)』を思い出した。
もちろん、浮気を隠すための嘘を「相手を傷つけないための嘘」とすり替えてしまうのは論外である。

こうした問いは「ガン告知の是非」などの論議にまで発展しそうであるが、私としてはどんな嘘だろうが嘘は嘘であって、やはり「嘘をついてはいけない」と思う。
いくら「相手のため」と思い込んでいたとしても、ほとんどの嘘はつまるところ「自分のため」であるものだからだ。
アレックスの嘘もまた、最初は純粋に母親のためのものであったはずが、最後には己の理想の投影となっていたことに自分でも気づいていた。
ただ、そうではあっても彼の生き様が全て嘘であったことにはなるまい。そんな彼の嘘をほほえましく見守る母親の、息子の横顔に注がれる温かいまなざしが美しい。
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2005/06/01(水) 15:00:10 | チャイメージ
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