人は何の為に生まれ何の為に生きるのだろう……僕とあなたの生きる道。   幸せの秘密を知りたい人は「青い鳥」を、悟りの平安を知りたい人は「黄金の果実」を探してみて下さい。「映画」はネタバレ有、ご注意を。

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タロットと魔術
タロット理論の発展において、最も重要な貢献を果たした人物が、19世紀最大の魔術師エリファス・レヴィ(本名アルフォンス=ルイ・コンスタン)である。

開闢紀元1613年、2月24日から、「水星」の天使、学術と言葉の天使、知性と勤労の天使ラファエルの統治が始まる。文字が発明されたのもこの頃である。最初の言語は象形文字を用いた世界共通の文字で、その今日まで残されている記念碑が、エノク、カドモス、トート、パラメデスらの書物、ソロモンが後に取り上げた「カバラ」の小鍵、テラフィム、ウリム、トゥミムらの神秘的書物、『光輝の書(ゾハール)』、ギョーム・ポステルの原初的『創世記』、エゼキエルの不可思議な輪、カバリストたちの「車輪(ロタ)」、魔術師やジプシーたちの間で用いられる「タロット・カード」である。

一冊の本も与えられずに牢屋の中に閉じ込められても、たまたま「タロット」を持ち合わせていて、そしてその使い方を心得てさえいたならば、数年のうちに彼は、宇宙全般にまたがる知識を手に入れて、万事にかんして比類ない理論と尽きない雄弁をもって語れるようになるであろう。


彼の著書『高等魔術の教理と祭儀』の及ぼした影響はタロットだけにとどまらない。ボードレールやランボー、イェイツ、バタイユをはじめとして思想・文学・芸術にまでその影響は広まった。

「魔術」というとテレビゲームの世界の話?と思う人も、また、うさんくさい中世ヨーロッパの非科学的オカルト・迷信であるように思う人もいるかも知れないが、当時においてはそんなにも科学とかけ離れたものであったわけではない。
魔術がたかだか百年ほど前までは当たり前のように研究されていたというのは新鮮な驚きであると同時に、現代の物質偏重を嘆きたくもなる。それとも量子力学あたりが新たな現代魔術の礎となるのだろうか?
20世紀最大の魔術師アレイスター・クロウリーの魔術の定義はこうである。
「意志に従って変化を起こす科学であり技である」

その源流となるのが、18世紀の医学者メスメルの提唱した「動物磁気」である。
宇宙全体に「動物磁気」と名付けられる測定できない微細なエネルギーが浸透しており、すべての事物に対して生命力を与えている源であり、人間の健康も左右している。よって人体の中に浸透しているこのエネルギーを調整することで、あらゆる病を治すことができる。動物磁気は宇宙の星の動きに対応するので、人間の健康を回復するポイントは宇宙のあり方と調和した適切な配置へと催眠によって動物磁気を導くことにあると主張した。
こうした考えに基づくメスメリズムは、当時のパリでは非常に多くの人たちに受け入れられた。
その後メスメリズムは、一方では催眠理論など生理学的メカニズムの研究として抽出され、フロイトの精神分析学へと引き継がれる。
もう一方では心霊主義と結びつき、動物磁気は「星幽光(アストラル・ライト)」という形でレヴィの近代魔術理論としてまとめられていくのである。
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最初のタロット占い師
革命前のフランスに、主に印刷業・出版業を営むカード占い師がいた。本名をジャンバプティスト・アリエッテ。タロットの世界ではペンネームであるエッティラ(本名を逆に綴り変えたもの)という名前の方が有名だ。
当時のフランスでは占いが大流行しており、かのナポレオンも占いで戦を決めていたと言われるほどである(ちなみに私の手相はナポレオンにそっくりなのです。前世かしら?)。
そんな時代に生きたエッティラは、ジェブランの「タロットエジプト起源説」を読んで、そこに己の占いの正統性・付加価値を見出したのだ。

さらには想像が想像を呼び、タロットの起源はエジプトの神人ヘルメス・トリスメギストスによって発明されたと主張するようになる。
ヘルメス・トリスメギストスとは「三倍偉大なヘルメス」という意味で、ギリシャの神ヘルメスとエジプトの神トートと錬金術師ヘルメスが同一視されて生まれた伝説的な人物であり、エメラルド板(万物照応などの錬金術奥義書)やヘルメス文書(キリスト教以前の知)の著者とされている。
このようにエッティラは、占星術や錬金術にも通じていたため、それらをタロットと結びつけた。
例えば、21番目のカード「世界」には楕円形の花輪が記されているが、これは錬金術の一にして全、始まりにして終わりの象徴「ウロボロス(尾を咬む蛇)」であるという。

こうしてここに神秘主義的タロット観が完成された。彼の解釈を元に創られたカードは、現在「エッティラ版」と呼ばれている。
特殊な解釈によって順番もタイトルもスタンダードなものとは全く異なるので、これを占いに使う人はほとんどいないだろうけど、世界の創造や人生の局面が暗示されているので、それらをイメージしながらカードを眺めるのもまた楽しからずや。

タロットとゲーム
タロットがもともとゲーム(ギャンブル)であったとするならば、どんな遊び方をされていたのだろうか?
22枚の寓意画カードから構成される大アルカナと、数字カードおよび人物カード56枚から構成される小アルカナとの、計78枚を使った「トリックテイキングゲーム」という遊び方が知られている。
せっかくの美しいカードも家の戸棚に置きっ放しというのではかわいそうだ。ゲームのやり方を覚えて、ちょっとした旅行の時にトランプではなくタロットカードを持っていくというのも、なかなか小粋でオシャレかもしれない。まあ、おそらく女性陣に見つかれば「そんなことより占って!」と言われてゲームにならないかもしれないが。

トリックテイキングゲームとはスカートなど主にヨーロッパで盛んなトランプの遊び方の一種。
トリックとは1ターンのことで、全員がカードを出し合って(日本では「大富豪(大貧民)」がイメージ的には近いだろうか)、あるルールに従ってそのターンの勝者がそれらのカードをすべてもらうのでトリックテイキングという。
ゲームは定められた回数ディールを行なった段階で終了になる。この段階で最も多くの点を取っていたプレイヤーが勝利する。
多くのトリックテイキングゲームでは、事前に切り札スートと呼ばれているスート(マークによって区別されるカードのグループ)が決まっていて、切り札スートの札(切り札)は他のスートのカードよりも強い。

ではタロットカードを使った実際の遊び方の一つを見てみよう。

ゲームの目的:手札の得点とトリックによる得点を合計し、最も多くの点数を取る
スタート準備1:ディーラーは各人に25枚ずつ(5枚ずつ5回)配り、最後の3枚を場に置く。場に置かれた3枚のカードはディーラーが手札と交換することができる。

カードの強さ:大アルカナの22枚が切り札。
 1.大アルカナ(切り札) 22(THE FOOL)・21(THE WORLD)~1(THE MAGICIAN)
 2.小アルカナ Roi(キング)・Dame(クイーン)・Cavalier(ナイト)・Valet(ジャックまたはペイジ)
小アルカナはスートにより強さが異なる。
剣(スペード)・棍棒(クラブ):R・D・C・V・10・9・・・2・1
貨幣(ダイヤ)・聖杯(ハート):R・D・C・V・1・2・・・9・10
THE FOOLは0と表示されていることが多いが、このゲームでは最強の切り札として22と表す。
手札による点数:手札に以下の組み合わせがあった場合に点数を宣言する(公開する必要はない)。
 メジャー(切り札の22~17の5枚のうち3枚以上持っていた場合に宣言する)
    3枚:5点 4枚:10点 5枚:15点
 マイナー(切り札の1~5の5枚のうち3枚以上持っていた場合に宣言する)
    3枚:5点 4枚:10点 5枚:15点
 タロット(トランプの22、21、1と4枚のキングの計7枚のうち3枚以上持っていた場合に宣言する)
    3枚以上:15点
 シークエンス(同じスートの4枚以上の連番。切り札も含まれる)
    4枚:5点 7枚:10点 10枚:15点 13枚:20点

ゲームスタート:ディーラーの右隣の人から反時計回りにゲームスタート。手札から台札として1枚出す。他のトリックテイキングゲームと同じく、他の人は台札と同じスートのカードを出すことができる。そのトリック中でもっとも強いカードを出した人がそのトリックを獲得する。次のトリックは前のトリックを獲得した人から始める。
ルール1:もし台札と同じスートがない場合、切り札を出さなくてはならない。切り札もないときは他のカードを出すことができるが、そのトリックを取ることはできない。
ルール2:切り札を出すときに、そのトリックで既に切り札が出されている場合はそれよりも強い切り札を出さなくてはならない。但しそれよりも強い切り札がないときはこの限りではない。

トリックの点数:獲得したトリックに以下のカードが含まれていた場合に得点となる(最高点数の1枚だけが得点)。
  切り札21:5点 切り札1:5点  キング:5点 クイーン:4点 ナイト:3点  ジャック:2点 その他:1点
例)キング、ジャック、8のトリックなら5点 切り札の18、10、5のトリックなら1点

勝敗:手札が無くなったらゲーム終了。トリックで獲得した点数に手札による点数を加算し、合計点が一番高い人が勝ち。
点数:勝者(最高得点者)の得点と次点者の得点との差が最終的な勝者の得点となる。誰かが100点に到達するまでゲームが続けられる。

タロットの起源
タロットの起源にはいくつかの学説・風説がある。
大方の説は以下の二つに集約・分類できるだろう。

・古代エジプト起源説
クール・ド・ジェブラン(歴史・言語学者)『原初世界』
「TAROT」は古代エジプトで「王の道」を意味しており、「女教皇」はイシス、「戦車」はオシリスを表している。古代エジプト滅亡の折、その英知・秘術を敵の手に渡さずに後世に残すため、真理の隠された寓意画としてジプシーに渡したとされる。
18世紀の西欧はキリスト教の権威が揺らいでいた時代であった。理性を中心とする普遍文明がキリスト教以前から存在しており、その源泉は古代エジプトであるという考えが知識人の心を捉えていたという。

・15世紀北イタリア起源説
マイケル・ダメット(分析哲学者)『タロットのゲーム』
以前からあったアジア起源のトランプのようなカードゲームに複雑さを増すため、大アルカナが切り札として加えられ、ルネサンス貴族のゲームやギャンブルに使われた。カードの絵柄は「正義」「節制」など、キリスト教の影響下でよく知られたモチーフであったという。
現在ではこちらの説が有力となっているようだ。

私個人としては、心理学者ユングの影響を受けながら、タロットの中に「自己実現の奥義」を見出していることもあり、やはり神秘的秘教的なエジプト起源説の方が好みではある。
だが、起源がいずれにあるとしても、タロットを自己発見に役立つツールとして活用することができるという事実に変わりはないだろう。

タロットとの出会い
私は小さい頃から今に至るまで神秘的なものに惹かれてきた。
海、自然の絶景、遺跡、神話、神仏像、宇宙、心、哲学、神秘学、錬金術、催眠術、占い、悟り、量子論…。

そして、タロットもまたどうしようもなく私を魅了した。いや、タロットから全ては始まったのかもしれない。その図像の美しさ、豊富さ、不思議さ、物語性、寓意性。素人なりに占ってみた際の心を見透かされたかのような奇妙な整合感覚。解釈に想像を膨らます遊戯性と興奮。

私が初めて手にしたタロットカードは、ムーンプリンセス妃弥子さんのオリジナルカードだった。最初のカードデッキには「マルセーユ版」か「ライダー版」を、というのが一般的ではあるが、当時はタロットに関して全く知識がなかったので、単にカードの絵柄の好き嫌いだけで選んだものだ。今では占いに使うことはほとんどないが、絵柄の好みで選んだだけに今でもお気に入りのデッキの一つ。ざっと見渡してみてもオシャレ度・センスでいったらかなり上位にランクすると思う。

その後、知識欲に駆られてタロットに関する書物を探して少~しずつ勉強してきた。しかし、書店に売っている本のほとんどが通俗的な占いの方法についてのものばかりで、専門書は都心の大型書店に行かなければなく(今ではネットで買えるが)、更にはとにもかくにも値段が高い!のが貧乏人の私には辛いやねぇ。


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